女子大学生の恋愛悩みの原因は「エゴを押し付ける恋愛」にある
女子大学生の恋愛悩みの原因は「エゴを押し付ける恋愛」!恋愛はマウントではなく、流されるものでもなく、成長機会です。心を大事に【相談歴40年僧侶】
この記事では次の8点を、ポイントとしてご紹介しています。
- 恋愛の悩みの正体は「エゴを押し付ける恋愛」
- 物理的な喜びを、恋愛とすり替えがち
- 恋愛よりも、まず自分を大事にする
- 何のために恋愛したいのか、考える
- 恋愛は、周りに流されてするものではない
- 大学生の恋愛で、マウントしたいならやめる
- 固定概念を外し「快/不快」を大事に
- 大学生の恋愛は、成長機会になる
よくある質問
エゴを押し付ける恋愛って何ですか?
A:相手を自分と同じ気持ちだと決めつけ、嫉妬や束縛で支配しようとする関係です。まず境界線を意識。
嫉妬・束縛がつらい時はどうすれば?(ゼミ/サークルでの人間関係)
A:「相手は自分とは別人格」を前提に対話。監視や制限が続くなら距離を取り、心身の安全を最優先に。
体の関係=恋愛と考えていい?
A:一時的快楽と恋愛は別物。互いの尊重と心の平穏・成長が伴うかで見極めましょう。
まず自分を大事にするには?(一人暮らし/通学の毎日で)
A:周囲と比べず、生活の基盤や学業、心身の安定を整える。焦りは悩みを増やします。
周りに流されないコツは?
A:“みんな恋愛中”は思い込みも。自分の心地よさと合意を軸に、タイミングは自分で選ぶ。
マウント目的の恋愛はなぜNG?
A:見栄や支配は尊重を壊し関係を不健全化。視野を広げ出会いの質を高めます。
「快か不快か」のセルフチェック方法は?
A:頭の打算ではなく心の感覚を確認。監視や威圧など“不快サイン”は早めに距離を。
恋愛の悩みは、主にお互いのエゴを押し付ける恋愛から生じます。
- 「自分のことを本当に好きなんだろうか」という疑心暗鬼
- 恋人が他の人と仲良くしている時に抱く嫉妬
- 「お前は俺・わたしのものだ」と言わんばかりの束縛
- 相手が振り向いてくれない時の悲しさや怒りや恨み
学ぶべきは「相手は自分と同じ気持ちでいてくれる人間ではない」ということです。
自分と相手は違う人間だと知ろう!
相手は相手で、自分は自分なのです。
心はその人のもので、自分と同じではありません。
わたしがこう思うから、相手もこう思ってくれているだろうという思い込みは、エゴを押し付ける 恋愛です。
お互いに、相手といて快か不快なのか。
そのことが分かるのみです。
自分が快であれば、相手も快でしょう。
しかし気持ちの深さまで同じかと言ったら、そうではありません。
交際相手からの暴力:20代で被害割合がやや高く、心理的攻撃が最多(令和5年度)
内閣府調査(令和5年度)。交際相手からの被害は心理的攻撃が最多で、10代4.1%・20代7.3%・30代以上2.5%。身体的暴行2.6%→4.5%→1.2%、性的強要2.3%→3.6%→1.2%と、20代が相対的に高い。監視・制限・長期の無視など“押し付け”の実態を可視化。 ([男女共同参画局][1])
> 注:心理的攻撃の定義には「交友関係や行き先、電話・メール等の細かい監視・制限、長期間の無視、脅迫」等が含まれます。本文定義より。 ([男女共同参画局][1])
引用元
- 内閣府「男女間における暴力に関する調査(令和5年度)> 交際相手からの暴力の被害経験」本文PDF(図3-1-5/3-1-6:年代別・行為別・性別の値、定義文)。 ([男女共同参画局][1])
- 調査トップ(報告書全文・集計表・Excel版への入口)。 ([男女共同参画局][2])
- 概要版(交際相手からの被害経験「ある(計)」=総数18.0%、女性22.7%、男性12.0% など)。 ([男女共同参画局][3])
- [1]: "3 交際相手からの暴力の被害経験"
- [2]: "令和5年度調査 | 内閣府男女共同参画局"
- [3]: "男女間における暴力に関する調査 報告書〈概要版〉"
エゴの押し付けはうまくいかない
「私がこうだから、あなたもそうでしょ?」ではなく、互いの尊重が愛です。
物理的な喜びが、恋愛の邪魔になることも
恋愛は一緒に何かをした履歴ではなく、合意と尊重があり、心が平穏で成長できる関係かどうかです。
大学生は遊びも多い時期ですが、遊びと恋愛は違うことを覚えておきましょう。
体でつながれば恋愛、ではない
恋愛依存も悩みの温床です。まず自分を成長させる努力を。
恋愛は「お金で買えない」
また恋愛は、「いくら相手に貢いだか」ということでもないので、金があればなんとかなると思っている大学生は、注意しましょう。情報商材や誇大広告など、高額でカウンセリングをしようとする人もいます。だからお金があれば恋愛出来るわけではないのです。注意しましょう。
大学生は勧誘にも引っかかりやすい年齢です。心の隙を狙って付け込んでくる人はいるので、大学生の内に自衛を身に付けておきましょう。
恋愛よりも、まず自分を大事にする
大学生で恋愛の悩みを持つきっかけというのは
- 周りの大学生が知らない間に同棲している
- 恋愛してしまった友達が、急にそっけなくなって寂しい
- 周りの大学生がみんな恋愛していて自分だけ取り残された気がする
2021年・未婚女性19〜22歳「恋人/婚約者あり」割合
未婚女性に占める「恋人/婚約者あり」の割合を19〜22歳で比較。年齢上昇とともに交際比率が高まる様子を示す。個々の年齢の分母は同年の未婚者総数(単年齢)を用いた。出典:IPSS 図表2-1-1/e-Stat 表13-1-1。
参考出典:IPSS『第16回出生動向基本調査 結果の概要 グラフデータ一覧』、e-Stat『表13-1-1 男女・年齢(各歳)別…未婚者数(CSV)』。
上記のようなものです。確かに恋愛というのは良いものなのですが、恋愛を求めすぎると悩みが増えてしまいます。恋愛目的でガツガツ貪欲に行くよりも、自分の周りにある大切なことに注力していれば、縁は巡って来るものです。
一夜限りとか、一時的な恋愛経験だけでいいというなら、恋愛をガツガツ探していくのも良いと思いますが、一時的でない恋愛を望むなら、まずは自分の生活基盤や心の安定を整えましょう。悩みがあったら外側でなく内側を改革しましょう。時間は有限です。その間一歩でも前に進めば、いつかタイミングは巡ってきます。
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何のために恋愛したいのか、考えてみよう
恋愛というのは計画通りに行くものでもないし、「彼氏や彼女を持って誰かにマウントする」とか「経験しておいた方がいい」といった外圧で決める必要はありません。大学生とか関係なく、大切なものを大切にしていれば、大切な人に巡り合います。
縁は探してもそう簡単に見つかるものではありません。ガツガツで見つかればみんな縁ある人と一緒になります。ガツガツしてても見つからないからみんな悩みます。
「20–29歳の未婚者:「交際相手なし」で“交際を望まない”割合が男女とも3割前後(2021年)」
第16回出生動向基本調査(2021年)の独身者調査より、20–24歳/25–29歳の未婚者について「交際相手がいない」人のうち“交際を望む/望まない”を男女別に可視化。20代前半の男性では「望む」約31%・「望まない」約30%、女性でも「望まない」割合が3割前後に達し、“積極的に交際を求めない層”の厚みが見て取れる。
長続きする恋愛をするには「エゴを押し付ける恋愛をしないこと
遊びだったり、一時的だったり、一緒になっても別れたり、悪縁だったり、こんなはずじゃなかったとなったり、結婚したら最悪だったとか、悩み多きものになり、「この人に会えて良かった」と思える縁に出会う確率は、高くはないです。
人生でどのくらい、喜怒哀楽苦しさ悔しさ悲しさ理不尽不条理を経験したかによって、縁というのも変わって来るというか、出会うタイミングが変わって来ると思うので、結局はどれだけ一生懸命生きているかに掛かってきます。
恋愛は、周りに流されてするものではない
「大学生のうちに…」と自分を縛るほど、縁は遠のきます。心地よさと合意を軸に。
出会いの場はたくさんある
サークル、ゼミ、アルバイト、インターンなど、人と関わる機会でコミュ力も向上します。
一番大事なのは心!
学歴や肩書ではなく、相手と自分の心の在り方が要です。
「どういう恋愛をすべきか」はなくて良い
スペックより心。相性占いより実際の感覚を大切に。
「みんな恋愛中」は思い込み?—未婚若年の“恋人・婚約者あり”は長期的に低下(1992→2021)
IPSS「出生動向基本調査」の公開値を直読みし、未婚18–34歳の“恋人・婚約者がいる割合”の推移を再掲。2021年は男性21.1%、女性27.8%。周囲に流されなくていい根拠として、交際率は時代で上下する事実を示します。
引用元:IPSS 第16回 出生動向基本調査「グラフ数値データ(CSV)」図表2-1-1、IPSS 結果の概要(18–34歳:男性21.1%/女性27.8%など)。
大学生の恋愛で、マウントしたいならやめておくべき
恋愛は、虚栄や見栄、マウントの道具ではない。恋愛は我慢ではないし、相手の自由を奪うことでもない。「この人と一緒にいる自分はすごい」と、誰かを見下げる為にするものではありません。恋愛はマウントの道具ではありません。
普通の人間関係では、頭で考えている自分のみになることは日常茶飯事でも、恋愛は特に感情とか心を大切にすることが中心なので、そこに頭で考えている自分を持ってきては、あまりうまく行きません。相性よりも、大事なのは心をアテにすることです。
恋愛は、大学内だけではない!
そもそも異性に興味がなかったり、異性との交友が苦手だという大学生は、今まで異性に対して持っていた固定概念を外して、その対象を広げてみましょう。そうすると立場や年齢もあまり関係なくなるので、大学生という枠を越えた人間関係を持つことに抵抗を持つ必要もなくなります。
通っている大学内、知っている大学生とだけで恋愛をしようと限定しなくても良いのです。
出会いの“きっかけ”は時代で変化—オンライン経由は1997→2021で拡大
出生動向基本調査(2021年)をもとに“知り合ったきっかけ”をオフラインとオンラインに再集計。オンライン(SNS・アプリ等)は1997年から2021年にかけて上昇。大学やサークル外でも機会が広がっており、出会いの選択肢は多様化していることを示します(近似値)。
情報引用元:国立社会保障・人口問題研究所「第16回 出生動向基本調査(独身者調査)」図表2-3-1(知り合ったきっかけ・調査年別)
大学生の恋愛だからこそ、視野を広げてみよう
もしかするとあなたにとっての縁は、周りの大学生とのものではないかもしれないし、大学生に限定しないで視野を広げたら出会える確率も上がるかもしれないのです。快と思える人と出会えれば、そこから恋愛への道も開けます。せっかく大学生という立場なのですから、勉強と思って、視野を広げたり、知見を広げたりするのが、まず重要です。
人間百通りいれば百通りの見方があります。固定概念というものは結局なくても良いものです。
固定概念を外して、「快か不快か」大事にしよう
0か、1か
人間の感情というのは、突き詰めていくと快・不快しかないと言われています。快の感情は、大切にした方が良いです。人間対人間になると、頭で感じている自分と心で感じている自分を、切り離す時があるからです。
相手に気遣って、お世辞だとか、心にもないことを言ってみたりだとか、不快に思っても顔だけは笑顔でいたりとか。恋愛こそ、心で感じている自分を大切にしなければ、縁と遠のいてしまいます。心を大切にしない人は、悩みが解決しにくいです。
快か不快か
スペックとか、顔立ちとか、体型というものより、心で感じて快か不快かどうか。快の感情を持って接すれば、相手も快の感情でいるでしょう。そこに何か無理だったり、多少の「不快」が混じれば、当然自分にも相手にも良くないことです。特に恋愛においてはそうです。
「エゴの押し付け行動」は“心理・身体・経済・性的”のDVに該当し得る—セルフチェック付き対応表
内閣府のDV定義(心理的攻撃/身体的暴行/経済的圧迫/性的強要)に照らし、大学生の恋愛で起こりがちな“エゴの押し付け”行動を照合できるチェックリスト。引用元:内閣府「男女間における暴力に関する調査(令和5年度)」結果報告の定義文・設問
大学生の恋愛は、成長機会になる
不快なら「NO」と言う勇気を。相手が快でないなら無理は禁物です。
悩みを見極める
成長する悩みか、しない悩みかを区別。しない悩みには深入りしない。
“簡単ではない”を前提に
即席ではありません。大学生という今の立場で、どんな恋愛をしたかが未来を形作ります。
恋愛タイプ診断(90秒)
まとめ:大学生の恋愛の悩みは“エゴを押し付ける恋愛”が原因。まずエゴを手放すことから
- 悩みの正体は“エゴの押し付け”に由来
- 体の関係=恋愛ではない
- まず自分の生活基盤と心身の安定
- 理由(目的)を明確にする
- 外圧に流されない
- マウントは関係を壊す
- 「快/不快」でセルフチェック
- 恋愛は成長の機会
注意書き:本記事のデータは調査年により数値が変動します。支援制度・相談窓口等は大学や自治体によって異なります。最新版の情報や所属先の案内を必ずご確認ください。






